こんにちは、心斎橋院のアンチエイジングDr木幡です
私が15年前に鼻プロテーゼ手術を学んだ時は今とは違って普通にL字形プロテーゼを使っているクリニックが多かったんです。この手術を比較的良くやるようになったのは美容外科3年目の時からで、この時もまだL字形プロテーゼを使っていました。
L字形とI字形の違いは次の図の通りです。
元々のプロテーゼの形は図の一番左側のようになっているのですが、このまま入れることは少なく、L字形と言っても真ん中の図のように鼻先の部分は一部(青色のところ)削って使っていました(鼻先に負担をかけないようにするためです)。
最近はどこのクリニックでもI字形プロテーゼと言って図の一番右側のようにL字の途中から下の部分は全部削り取ってしまって一本の棒のような形になるように加工して手術に使う様になりました。更に最近では元々このような形をしているものが売られていたりもします。削って作る手間を省くためですね♪
I字形プロテーゼに出会ったのは10年前です。この時くらいから全国的にもL字形よりもI字形の優位性が言われるようになり、今となっては昔に手術をされた方を除けばL字形プロテーゼを見ることはかなり少なくなりました。L字形の悪い点と言えば・・・
・鼻の中でも最も良く動く鼻先にもプロテーゼが入ることでプロテーゼが時間の経過とともにグラグラ動きやすくなる
・鼻先の加工をうまくやらないと年数とともに鼻先の皮膚に負荷がかかり、最悪皮膚を突き破って出てくることがある
・鼻先から鼻根(鼻の目と目の間の部分)までの距離が決まってしまうため、プロテーゼが上手くフィットしないことがある
などなど・・・。みる限りあまりメリットありませんよね(笑) それでこのやり方は廃れていったのです。しかし、当時はこんなことはあまり議論されずに普通にL字形プロテーゼを使っていたのですね。
なんと恐ろしや・・・。そういう私も当たり前のようにやっておりました。今でもやれなくはないですが、お願いされない限りやりません(笑)
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